ダブル不倫(W不倫)の慰謝料相場と高額請求の手順

不倫慰謝料を請求したい

旦那(妻)の不倫相手も結婚してた場合をダブル不倫といますが、そんなダブル不倫の被害者になったときに考えるのが慰謝料の請求です。通常の不倫に対する慰謝料請求とダブル不倫に対する慰謝料請求は、注意すべき点が少々異なります。

ダブル不倫だからこそ、注意しなければならない点についてしっかり知っていきましょう。

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ダブル不倫(W不倫)の慰謝料は200万円が相場

不倫が原因で請求される慰謝料の金額は、具体的に法律で決まっているわけではありません。しかし、慰謝料はそもそも相手に与えた精神的苦痛に対して支払われるため、不倫があった当事者間でどのような事情があったかが重要です。

そのなかで、ダブル不倫による慰謝料の相場は200万円から500万円であるとされています。

具体的に慰謝料の金額を決める法律はありませんが、慰謝料の相場を決めるための当事者がもっている要因はいくつかありますので、慰謝料を請求する場合は、それらについて知っておきましょう。

ダブル不倫の慰謝料請求において増減を決める12の要因

苦痛の程度

不倫が原因でうけた苦痛の程度が大きければ慰謝料の金額は高くなります。たとえば、配偶者がダブル不倫をしたことによって、うつ病になるほどストレスと抱えるなどの事情があれば、金額は高くなるのです。

婚姻期間

婚姻期間や同居期間が長くなるほど、慰謝料の金額は高くなります。W不倫は2人の被害者がいることを忘れてはいけません。双方離婚するのか、それとも離婚しないのかによって慰謝料の金額は異なるでしょう。

特に、大きな決め手となるのが“婚姻期間”です。一般的に、婚姻期間が短ければ短いほど慰謝料金額は減ると言われています。結婚2~3年しかたっていない夫婦に慰謝料を請求する場合、およそ200万~300万円になるでしょう。

しかし、婚姻期間が10年以上の夫婦は、慰謝料の相場が500万円以上になります。

ほかにも、不倫相手の年齢や不倫期間、夫婦の修復可能性によっても大きく異なるでしょう。不倫相手の年齢が高ければ高いほど、責任は重くなります。また、30歳と50歳のW不倫なら、圧倒的に50歳の方が重くなるのです。

不倫期間も長いほど、夫婦の関係が修復できない状態ほど、慰謝料金額は大きくなります。

相手の収入

ダブル不倫をした配偶者の収入が高い、または世間的に高収入の職業(医者・弁護士など)の場合は、慰謝料の金額が高くなります。

子供の有無

夫婦に子供がいれば、慰謝料の金額は高くなります。人数が多いほど慰謝料の金額は高くなる傾向にあります。

子供への影響

W不倫による慰謝料の相場は、“子供への悪影響”も考慮して決めます。慰謝料を請求する家庭に小さい子供がいて相手方にいない場合は、慰謝料が高くなるでしょう。どのくらい慰謝料が大きくなるのかは、子供の年齢によって変わります。

子供が幼ければ幼いほど、精神的不安定になると考えることができるのです。そのため、小さい子供がいる場合、高い金額で慰謝料が請求できる可能性があります。離婚後の経済状況や、訴えられた側(がわ)の経済面にも大きく関係するでしょう。

不倫の慰謝料は、それぞれの家庭状況によって異なるため、ハッキリとした額は言えません。より細かく知るためには、専門の弁護士に相談した方がいいでしょう。

育児を放棄して不倫行為に及んでいた場合など、子供の養育に関して影響を与える不倫行為を行っていれば、その行為の深刻さに応じて慰謝料の金額は高くなります。

不倫の主導者

もし不倫関係を積極的に主導していたのであれば、慰謝料の金額は高くなります。

責任の重さ

離婚の決め手となった不倫行為の原因があるかどうか、また原因を作った比重が重ければ慰謝料の金額は高くなります。

有責配偶者の年齢と不倫相手の年齢差

離婚の原因となった不倫をした有責配偶者の年齢が高ければ、慰謝料の金額は高くなります。また、有責配偶者と不倫相手の年齢差が大きければ大きいほど慰謝料の金額は高くなります。

社会的地位

有責配偶者の社会的な地位が高ければ高いほど、慰謝料の金額は高くなります。

離婚前の婚姻生活の状況

不倫が起こるまで夫婦関係が円満であった場合、その反動で与えたストレスが大きいと判断できるため、慰謝料の金額は高くなります。

不貞行為の期間・回数

不貞行為があった期間が長く回数が多い場合は、比較的慰謝料の金額は高くなります。

不倫相手の認識・意図

有責配偶者の不倫相手が、相手に配偶者がいることを知っていれば故意に不倫行為をおこなっていることがわかり悪質だと判断されます。この場合、慰謝料の金額は高くなります。

ダブル不倫(W不倫)で相場以上の慰謝料を獲得するには?

離婚における慰謝料請求に具体的な基準や計算式は存在しません。そのため、精神的苦痛を受けた慰謝料の請求者が、どの程度の精神的苦痛を受けたかを、前述した「慰謝料の増減を決める要因」の状況を総合的に考慮して慰謝料の金額が決まります。

そのため、慰謝料の金額を高めるためには、自分に有利な事実を示す証拠を集めて、主張していくことが大切です。

ダブル不倫の証拠となるものを集める

ダブル不倫に伴う慰謝料を請求するには、以下のような証拠が必要になります。抜け漏れが内容に重要な証拠を集めたうえで慰謝料請求をおこなうことをおすすめします。

証拠として効果的なものは以下のようなものです。

  • 不倫関係にある2人がラブホテルに入るもすくは出る瞬間を捉えた写真や動画
  • 不倫関係にある2人が泊まりの旅行へ行ったことがわかる写真や領収書
  • 不倫相手が不倫を認める内容を書いた書類
  • メールやLINEなどで肉体関係をもったことが明白な文面

不倫相手と肉体関係があったことを証明しなければならない

不倫の事実というよりも、不倫の末に肉体関係を持っていたことを示す必要があります。しかし、基本的にはホテルやどちらかの自宅など密室で行われる性行為なので、盗撮でもしないかぎりは直接的な証拠を集めることはむずかしいです。そのため、肉体関係があったことを示す間接的な証拠を集めましょう。

また、ダブル不倫で慰謝料を請求するためには、不倫相手があなたの配偶者が既婚だと知っていた事実も必要となります。有効な証拠は以下のようなものです。

  • 夫婦の結婚式に出席していた
  • 不倫相手とのやりとりであなたの配偶者が、あなたについて書いていた
  • 不倫相手と配偶者が同じ会社の上司と部下の関係にある

不倫の被害者を1人に絞る

ダブル不倫の場合、上記のような慰謝料請求をお互いの夫婦がしあって、金銭的にはお互いにまったくメリットがない状況が生まれます。その理由は、不倫の被害者が2人いるからです。

精神的苦痛を受けた人が2人いるために、ダブル不倫の慰謝料請求はややこしくなります。そのため、ダブル不倫で効果的に慰謝料を請求するためには、その被害者が1人しかいないという状況をつくるといいのです。

つまり、あなたが自分の配偶者が既婚者と不倫関係にあることを知ったら、慰謝料を請求するために不倫相手が自分の配偶者に不倫の事実を伝えないように仕向けるのです。通常のケースであれば不倫の事実を配偶者に知ってほしいと考える人はいません。

なぜなら、不倫がバレると離婚問題や金銭的な問題が発生するからです。そのため、不倫相手の夫婦間で不倫の事実が明らかにならないようにすれば、効果的に慰謝料を請求できる可能性が高まります。

ダブル不倫(W不倫)をした相手に慰謝料請求の手順

慰謝料の請求には相手と交渉するうえでの順序があります。その順序を守ったうえで交渉を進めていきましょう。

まずは話し合いか内容証明郵便

慰謝料請求をおこないたい場合、まずは夫婦で話し合いましょう。不倫があったうえでの離婚でありお金の話はなかなかしにくいもの。しかし、相手にしっかりと慰謝料請求をして、その金額はどの程度なのかを伝えることは大切です。

別居などで相手と顔を合わせられなければ、電話ではなくメールやLINEなどやりとりの証拠が残る方法を使いましょう。もしくは、内容証明郵便も証拠になるため有効です。

調停か民事訴訟に発展させる

慰謝料についての話し合いがまとまらなければ、離婚調停と同時に慰謝料の調停をおこなうか、慰謝料請求の民事訴訟をおこないましょう。調停の場では、調停委員などの第三者が夫婦のあいだに入って、話の落とし所を探ってくれます。

最終的には離婚裁判をする

もし調停でも決着がつかなければ、最終的には離婚裁判をおこすことになります。離婚裁判は、裁判に必要な書類を集めて裁判を訴訟します。裁判においては、客観的な証拠が重要であるため、必ず用意するようにしておきましょう。

必ず弁護士と相談しながら進める

W不倫の場合は、とてもややこしくなるため、慎重に慰謝料請求を進めていかなければなりません。双方で話し合うことは絶対にやめてください。

感情的になってしまい、さらにややこしくなってしまいます。事件に発展する可能性もあるので、必ず弁護士に相談しましょう。弁護士事務所・法律事務所では、不倫に関する相談を受け付けています。

電話はもちろん、インターネットのホームページからでも気軽に相談できるので、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。1人で悩まず、プロの弁護士に相談した方がスムーズに慰謝料が請求できますよ。

ダブル不倫(W不倫)の慰謝料請求で注意すべき点

既婚者同士が不倫するダブル不倫では、普通の不倫では考える必要のないことまで注意しなければなりません。ダブル不倫の慰謝料請求は損得勘定をしっかり計算したうえでおこなうことをおすすめします。

慰謝料請求しても金銭的なメリットがない場合もある

ダブル不倫で生まれる被害者かつ慰謝料請求の権利を持つ人物は2人います。夫に不倫された妻と、妻に不倫された夫がその2人になりますが、この両者が慰謝料請求をしてその金額が同額であった場合は、その夫婦間でお金を交換したことになるので両者痛み分けになるのです。

そのため、ダブル不倫の場合は、不倫相手に慰謝料を請求できるものの、自分の配偶者も相手から慰謝料を請求される可能性があるということです。ダブル不倫の被害者は慰謝料を獲得できるものの、夫婦単位でいえばプラスもマイナスもない可能性が高いといえます。

慰謝料の請求にメリットがないケース

以下の項目をすべて満たすようなら慰謝料請求をするメリットがないといえるため、慰謝料請求は避けることをおすすめします。

  • お互いの夫婦双方が離婚をしない
  • 不倫相手夫婦の婚姻関係が破綻していない
  • 不倫のきっかけはあなたの配偶者が作っていた
  • 慰謝料請求しようとしている夫婦と不倫相手の夫婦の婚姻期間が同じくらい
  • ダブル不倫の当事者以外の人が不倫関係の事実を知っている

相手の配偶者に不倫が発覚すると慰謝料請求される

ダブル不倫の場合には、大前提として、あなたが慰謝料請求できるように、相手方の配偶者もあなたの配偶者に対して慰謝料請求をすることができます。

あなたが先に相手方に慰謝料請求をした後に、もし相手方の配偶者に不倫の事実が発覚した場合には、相手方の配偶者からあなたの配偶者に対して慰謝料請求がされる可能性が十分あります。

そして、慰謝料請求の金額は、あなたが請求した慰謝料の金額と同額またはそれ以上の金額になると予想されます。

ダブル不倫の時効についても注意が必要

不倫など不法行為の慰謝料請求の時効は、不倫の事実及び不倫相手を知ったときから3年(不倫関係があったときから20年間)となっています。なお、不倫相手の顔は知っているけど、名前や住所がわからない場合には、事実として、慰謝料請求をすることができませんので時効期間は開始しません。

不倫の問題に合わせて、時効の問題が出てくると、いろいろ難しい問題も出てきますし、慰謝料請求をしない間に相手方の住所や連絡先がわからなくなってしまう可能性もありますので、あまりにも長い間、請求しないでいることは慎重な判断が必要だと言えるでしょう。

ダブル不倫慰謝料を請求された場合

ダブル不倫は、相手も婚姻関係にありますので、不倫相手の配偶者から慰謝料請求をされる可能性もあります。不倫問題は、対応が遅れると難航し、相手に対しての印象も悪くなります。さらには、裁判を起こされることもあります。

早い対応を心掛けるべきですが、相手の高額な慰謝料に応じることはちょっと待ってください。様々な状況を検討し、適切な請求額へと交渉・和解することもできます。まずは弁護士に相談しましょう。

まとめ

ダブル不倫で効果的に慰謝料を請求するには、不倫相手の夫婦間で不倫の事実があきらかになっているかどうかが焦点となります。慰謝料請求をするかどうかは、あなたの置かれている状況を冷静に判断するうえで決断することをおすすめします。

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