離婚問題の解決にかかる弁護士費用|相場・内訳

離婚と弁護士

全国1030の弁護士事務所平均では、離婚問題を弁護士に依頼した場合の相場は約60.7万円だそうです。内訳としては、「着手金:30万円」「報酬金:30万円」で合計60万円です。

これは離婚そのものに発生した弁護士費用となります。離婚にかかる弁護士費用は、「 離婚そのものにかかる弁護士費用」と「慰謝料・財産分与・養育費・親権などの請求にかかる弁護士費用」というの2階建て構造になっています。

 

離婚そのものにかかる弁護士費用

離婚が成立した際、例えば1000万円の慰謝料と財産分与を獲得できれば、その分、着手金と報酬金がプラスされていくのが、離婚弁護士費用の基本的な構造です。

事務所によっては着手金や報酬金がプラスされる弁護士事務所もありますが、 着手金は加算されないが報酬金はプラスされる弁護士事務所などもあり、大きく分けるとこの2タイプが主流と言っていいかもしれません。

弁護士費用は依頼する弁護士によって変動する

弁護士に依頼した際の費用は法律事務所によって異なります。弁護士も人助けとはいえ、ビジネスであるとも言えます。離婚に対して弁護士のサポートが必要な場合は、自身の条件に合う弁護士を根気強く探しましょう。

経済的利益の額 着手金 報酬金
300万円以下の部分 8% 16%
300万円を超え 5% 10%
3,000万円以下の部分
3,000万円を超え 3% 6%
3億円以下の部分
3億円を超え部分 2% 4%

このように、弁護士費用は離婚の結果によって増減することがあります。事前にその条件を依頼する弁護士に確認しておくことを忘れないようにしましょう。

価格やサポート内容など、他の法律事務所との差別化を図っていてもおかしくはありませんので、離婚に対して弁護士のサポートが必要な場合は、自身の条件に合う弁護士を根気強く探しましょう。

最近の相談料は無料のケースが多い

これまで弁護士の報酬を決めていた「(旧)日本弁護士連合会報酬等基準」では、相談料や着手金、報酬金は一律で決められていましたが、現在は弁護士の報酬は自由に決めて良い事になっています。競争が激しくなっている現在、相談料を無料に設定している弁護士も多いので、ぜひ活用していただければと思います。

協議離婚時の弁護士費用:0〜5万円

夫婦のみの話し合いで離婚する場合なので、弁護士費用はかからず0円で済みます。離婚件数の約90%はこの協議離婚で決着すると言われています。

ただ、口頭のみで離婚してしまうと、後で慰謝料や財産分与の関係でトラブルとなる可能性もありますので、離婚の際は離婚協議書を作成し、公正証書にすることをオススメしています。

離婚調停時の弁護士費用:40万〜70万円

協議離婚では解決が難しく、弁護士に離婚調停の交渉などを依頼した場合。

  • 着手金 20~30万円
  • 報酬金 20~40万円

離婚裁判時の弁護士費用:60万〜80万円

調停離婚でも話がまとまらなかった場合は裁判離婚が行われます。平均的な費用は、着手金40万円、報酬金40万円で合計が80万円が相場となります。調停離婚の所で述べたように、報酬金は成功報酬であるため離婚が成立した条件によって金額が変動します。

依頼内容別の弁護士費用の成功報酬金相場

離婚成立時の成功報酬|10%前後

離婚すること自体の要求に対して、離婚が成立した場合に支払う費用。

親権獲得時の成功報酬|10万〜20万円

親権についての争いがある場合に、親権獲得が成功した場合の費用。

慰謝料獲得時の成功報酬|獲得金額に対して10%〜20%

慰謝料の獲得が成功した時に支払う費用。獲得分の10%〜20%が相場。

財産分与獲得時の成功報酬|得られた金額の約10%〜20%

夫婦の財産分与を請求していた場合に、獲得した分の数10%を支払う事になります。

養育費獲得時の成功報酬|養育費1年分に対しての10%前後

養育費の請求を行い、獲得、増額が出来た場合の費用。一般的にその金額は、上記の項目が依頼人の希望と比べてどの程度獲得されたかによって決定されます。

モラハラ・DVの成功報酬|10%前後

相手から金銭を受け取れないのがモラハラとDVです。そのため、弁護士事務所によってどよ設定しているのか解りにくいという問題がありますので、詳しい見積もりは直接相談して、見積もりをもらうのが良いかと思います。

不倫慰謝料請求にかかる弁護士費用を安く抑える6つのコツ

調停や裁判で勝った場合でも弁護士費用は自分で負担することになりますので、依頼者が弁護士費用を抑えるためにはちょっとした工夫をする必要があります。

無料相談を利用する

有料相談料の場合は1時間1万円が相場ですので、その都度弁護士に相談しても1時間1万円ですみます。もし離婚調停になった場合でも、離婚調停は6回もあれば終わりますので、1万円×6回=6万円で収めることが可能です。

不倫の証拠を集めておく

浮気などの証拠が多いほど早期解決と増額が計れますし、あなたの望む結果に近付けます。また、証拠が先にあることで弁護士が証拠を集める手間も減りますので、証拠があれば弁護士の日当も安く抑えられます。

着手金が無料の弁護士に依頼する

相談料の他に、着手金が無料の事務所もあります。ただし、着手金が無料の場合、報酬や実費が高く設定されている場合もありますので注意して下さい。

そうなると結局料金が変わらなかったり、むしろ高くなったりする可能性がありますので全体の金額をよく確認するようにしましょう。

できるだけ近くの事務所を利用する

事務所が遠いと、事務所に行くための交通費がかさんでしまいます。また、弁護士事務所が裁判所から遠すぎても、実費としてのちのち請求される金額が高くなる可能性があるので注意しましょう。

成功報酬が低い弁護士を選ぶ

経済的利益が発生する場合、相談料と着手金が無料になるケースも多いので、そうなると成功報酬が出来るだけ低い弁護士を選ぶというのも費用を抑えられるポイントです。相場は15%〜20%ですので、15%以下の弁護士を探すのが良いでしょう。

法テラスを活用する

法テラスには弁護士費用立替制度があります。経済的に困っている方に対する法律相談援助、代理援助又は書類作成援助(裁判費用等の立替え・弁護士の紹介)ですので、ホームページよりお電話・メールでの問い合わせ、またはお近くの法テラス事務所(全国84ヶ所)へご相談してみてはどうでしょうか。